2004年 07月 11日
R.シュトラウス:交響詩「死と変容」他/カラヤン指揮(DVD) |
1984年の万霊節(All Souls' Day)コンサートの模様を収録した映像で、カラヤン・ファンにとってはおなじみのものでしょう。2004年春、ドヴォルザークの交響曲第8番のDVDと共に、なぜかHMVにおいてのみ1900円程度の超廉価で出回り始めたので、購入しました。
ベテランのカラヤン・ファンの人には、レーザーディスクでこの1組を購入し、ヘンテコな映像エフェクトに辟易した苦い思い出をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。(自分もその1人。)この映像、元はビデオ収録で、NHK-BSでも大変美しい画質で放送されたことがあるにも関わらず、なぜかLDではフィルム風のセピア・エフェクトがかけられていて、大変見にくい映像になってしまっていました。今回のDVDは(というか、おそらくDVD初出盤以降は)、通常のビデオ画質に戻されていますので、安心して観ることができます。
ライブ収録のため、カラヤンの映像としては極めて自然なもので、老年期に入った彼の指揮ぶりの特徴をじっくりと味わうことができます。「死と変容」冒頭の慈愛に満ちた眼差し(もはや目は閉じていない)、「メタモルフォーゼン」での「英雄交響曲」が示唆される楽節での痛切な表情など、カラヤンの「表情」がもっとも豊かに収められている1枚といえるでしょう。指揮そのものも、カラヤンお得意の「伸ばした左腕を頭上から振り下ろす」アクションが非常に説得力をもって迫ってきます。
カラヤンのR.シュトラウス録音の素晴らしさについてはもはや語る必要はないでしょうけれど、個人的には、カラヤンのあらゆるR.シュトラウス録音、映像の中でも、この「死と変容」が最高のものだと思っています。上記のセピア・エフェクト問題と国内盤の価格から、購入をためらっていましたが、やはり手元に置いて良かった。今回の廉価盤は、コストパフォーマンスも含めて万人にお薦めできる1枚です。カラヤンの凄さ、ベルリン・フィルの凄さ、オーケストラというものの極限の姿が、「死と変容」の25分間にすべて収められています。
■SONY CLASSICAL/SVD 45984
■R.シュトラウス:交響詩「死と変容」,メタモルフォーゼン
■ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
■収録:1984年11月 ベルリン、フィルハーモニーザール(ライブ)
■画像フォーマット:4:3,音声フォーマット:リニアPCMステレオ,片面1層ディスク
ベテランのカラヤン・ファンの人には、レーザーディスクでこの1組を購入し、ヘンテコな映像エフェクトに辟易した苦い思い出をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。(自分もその1人。)この映像、元はビデオ収録で、NHK-BSでも大変美しい画質で放送されたことがあるにも関わらず、なぜかLDではフィルム風のセピア・エフェクトがかけられていて、大変見にくい映像になってしまっていました。今回のDVDは(というか、おそらくDVD初出盤以降は)、通常のビデオ画質に戻されていますので、安心して観ることができます。
ライブ収録のため、カラヤンの映像としては極めて自然なもので、老年期に入った彼の指揮ぶりの特徴をじっくりと味わうことができます。「死と変容」冒頭の慈愛に満ちた眼差し(もはや目は閉じていない)、「メタモルフォーゼン」での「英雄交響曲」が示唆される楽節での痛切な表情など、カラヤンの「表情」がもっとも豊かに収められている1枚といえるでしょう。指揮そのものも、カラヤンお得意の「伸ばした左腕を頭上から振り下ろす」アクションが非常に説得力をもって迫ってきます。
カラヤンのR.シュトラウス録音の素晴らしさについてはもはや語る必要はないでしょうけれど、個人的には、カラヤンのあらゆるR.シュトラウス録音、映像の中でも、この「死と変容」が最高のものだと思っています。上記のセピア・エフェクト問題と国内盤の価格から、購入をためらっていましたが、やはり手元に置いて良かった。今回の廉価盤は、コストパフォーマンスも含めて万人にお薦めできる1枚です。カラヤンの凄さ、ベルリン・フィルの凄さ、オーケストラというものの極限の姿が、「死と変容」の25分間にすべて収められています。
■SONY CLASSICAL/SVD 45984
■R.シュトラウス:交響詩「死と変容」,メタモルフォーゼン
■ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
■収録:1984年11月 ベルリン、フィルハーモニーザール(ライブ)
■画像フォーマット:4:3,音声フォーマット:リニアPCMステレオ,片面1層ディスク
by ucc3apde
| 2004-07-11 20:45
| DVD-Video